伊能図をたずねて蝦夷地(北海道)へ


皆さんご存じの伊能図(国宝)ができて令和3年で200年だそうです。江戸時代に日本全国を歩き「我が国の最初の実測日本地図」を作ったのが伊能忠敬というのは誰もが知っていることと思います。

ただ、「地球の大きさをはかるために緯度1度の距離を正確に測る」ことを目的に江戸から蝦夷地(北海道)まで最初に測量したということはご存じでしょうか。

千葉県佐原市にある伊能忠敬記念館
千葉県佐原市にある伊能忠敬記念館

西暦1800年の第1次測量(蝦夷地測量)は、松前・函館・室蘭・苫小牧から海岸沿いに測量をしながら進み、襟裳岬から釧路を経由して厚岸町にわたり別海町まで達したとあります。

長年、測量(地図作り)を仕事としてきた者として、伊能忠敬が歩いて測量した蝦夷地(北海道)のコースをオートバイで訪ねてみることにしました。

フェリーで仙台港を出発して翌日午前中には苫小牧に到着です。(苫小牧から伊能測量の最東端の別海町を目指します。)

 

北海道1日目は、苫小牧から帯広を経由して釧路まで向かい、2日目は、釧路湿原を経由して厚岸町、根室半島へ向かいます。

2日目、最上徳内が建てたという厚岸神社に参拝しました。

昼食は厚岸名物のカキと旬のカニをいただきました。

日本最東端の根室半島納沙布岬からは北方領土の歯舞群島が見えます。

北海道3日目は、根室から別海町へ向かいます。とうとう第1次伊能忠敬測量隊 最東端記念柱に到着です。

記念柱には、北緯43度22分 東経145度17分の位置情報と測量隊が西暦1800年9月25日ニシベツ(別海町)に到着。「ニシベツは17年に及ぶ伊能測量の最東端の地であり聖地である」と刻まれていました。

帰りは摩周湖、屈斜路湖などを経由して苫小牧からフェリーで仙台港へ無事に岐路につきました。フェリーに2泊、道内に3泊の5泊6日の旅でした。
また、蝦夷地(北海道)調査といえば山形県村山市出身の最上徳内を忘れてはいけません。伊能忠敬より先に蝦夷地に渡って北方領土などを調査した方です。

北海道と北方領土のかたちの池
北海道と北方領土のかたちの池

村山市には最上徳内記念館があります。是非お立ち寄りください。
寒河江支部 高橋俊広